屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

高速船の欠航でカレーと映画を追加

拝啓

暦は小雪を迎え、日本列島一気に冬模様となった週末ですが、屋久島麦生の六角堂はぽかぽか陽気。つわぶきの花が庭の其処此処に開き始めております。
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こんな花を眺めつつ日向ぼっこでもしていれば、何とのどかな島暮らしなのですが、そうたやすくないのが離島生活。ネットで購入するのがためらわれるものをちょっとお店で現物をとなれば、鹿児島市内まで高速船で往復5時間、島民割引料金でも9,800円。どうせならばと楽天ポイントフル活用で一泊してカレーと映画の息抜きをと。

まずは鹿児島中央駅前の「鹿児島ミッテ10」堤幸彦監督『人魚の眠る家』を。
科学技術の進歩と人の命に対する感情や倫理観のせめぎ合いを体感させてくれた力作。夕食は、先月見かけたインド料理や「ムーナ」の味見をしようと向かったのですが……
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どうやらすでに閉店(廃業)の様子。
そこですき家でササッとお腹を満たし、「天文館パラダイス」三島有紀子監督『ビブリア古書堂の事件手帖』を。
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黒木華の演技もさることながら、「ツバキ文具店」にも通ずる古書店や鎌倉近郊の風景が心に沁みました。宿へ帰る途中、繁華街のコインパーキングで店を出していた移動販売車が気になってパンを二つ購入。
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ベーグルがロールパンのようにフカフカなのは鹿児島らしさなのでしょうか?

翌朝、天文館通りにあるお気に入りの喫茶店「ブルーライト」に向い
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モーニングの「朝カレーセット」を頂くことに
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用事を一つ済ませてお昼はマルヤガーデンズの「Good days」さんで
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「キーマカレー温玉のせ ハーブティーセット」を頂き
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もう一つ用事を済ませて、安房行きの最終便で帰ろうとすると……「機材不調のため屋久島行き最終便は欠航」Σ(・□・;)すぐさま翌朝一番に屋久島に着く便と宿の予約。スマホの電池も切れかかり、とりあえず宿にチェックイン。

深く溜め息付きつつも、どうせならばとガーデンズシネマへ。フランソワ・オゾン監督最新作『二重螺旋の恋人』
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刺激的かつ難解な心理サスペンスで見応え十分。作品を反芻するために思わずパンフレットを買ってしまいました。
で、夜はお馴染みの「スリランカ鹿児島」
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マトンカレー
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サモサを頂き
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道端に鎮座する「紫雲地蔵」さんに明日の無事を祈って宿へ。
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翌朝7時過ぎに高速船乗り場に到着すると
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昨日の欠航の影響で待合室は大混雑。前日までの予約で満席のため、島に渡れない人がオロオロ。

ジェットフォイル「トッピー」や「ロケット」の寿命が近いとは聞いていましたが、こんなことが増える前に官民挙げて対策を講じてほしいもの。

オリンピックだの万博だのと「都会=中央」では景気の良い話でもちきりですが、50年前の二つのイベントの後、バブルははじけ自殺者年間3万人の格差社会時代へ。そして阪神淡路大震災、東日本大震災に原発事故、この数年にも熊本地震や北海道地震、中国・四国の風水害と災害続きの日本列島。
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「田舎=地方」の暮らしや迫りつつある東南海地震&大津波対策にお金を使ってくれる政府や県政・町政を誕生させたいと思わずにはいられない鹿児島行きでありました。

敬具