屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ボンボンポイ第4回 モリの母とハマの女のチーズケーキ

拝啓
 
イベント控えたカレーの仕込みやガレージセールの準備にバタバタする間を縫って、小瀬田に買い物。お昼をササッととmori caféさんへ。
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オムライスを頼んだ後で看板に目をやるとスフレチーズケーキ コーヒーor
紅茶付500円」
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屋久島ボンボンポイ連載中ゆえ、これは頂かなければと追加注文し、イートインコーナーに回ると、中国系観光客の方とおぼしき着飾ったカップルさんが一眼レフカメラを三脚に装着して記念撮影中。こちらに気付いて「ゴメンナサイ」と申し訳なさそうにおっしゃるので「カマヘンカマヘンダイジョウブ」と外で待つことに。
どうやらハネムーンのご様子で、最後は外に三脚据えてセルフツーショット。
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仲睦まじいお二人の脇でガガッとオムライスを頂き
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お待ちかねのスフレチーズケーキが登場すると……
想定外と言うか、これほどのイメージと現実のギャップはかつてなかったのではという新鮮な驚き。
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ふわふわとろとろあったかふるふる、一口食べて♪ミルキーはママの味♪のメロディが。そこで「母乳チーズケーキ」と名付けたらとご提案申し上げましたが、即刻却下。
 
ぶ~~んとうなりを上げていく双発プロペラ機を見送って、買い物の続きへ。
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永久保縄文ファームさんで新作ピクルス用に韓国唐辛子を頂いて南に走ると、黒塗りの車がゆるゆる前を。ん?と思って見れば緑ナンバーの営業車。
そうか、徳洲会病院から式場に向われる途上か……と後について走れば、やはり春牧で坂で左折。
「良い旅を」とお見送り、六角堂で冷蔵品を下ろして車は西へ。
 
尾之間のパンドシュクルさんで予約したフィセルを受け取って、
戻らずさらに西へ……
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mori caféさんの「母のスフレチーズケーキを頂いて、どうしても湯泊温泉の喫茶はまゆ「男のチーズケーキ」と食べ比べたくなった衝動を抑えきれに一走り。

店内には、最近増加した外国人観光客用に英語表記のメニューが。
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“Baked cheese cake 400yen”とありますが、今日のケーキが「男」か「女」か未表示。ママさんにWhether today's cheesecake is masculine or is it feminine?と伺えば、
今日は「女」だとのこと。
そこで「森の母」と「浜の女」の食べ比べをすることを決意。
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仲睦まじいお二人の背中をぼんやり眺めて待つことしばし……
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窓から差し込む夕陽に照らされ、いつも通りのセクシースタイル。
これぞ浜の女のチーズケーキ。
はまゆさんのチーズケーキはマスターが作る「男」ママさんが作る「女」ではレシピも盛り付けも違うということを知る人は島民でもわずかかも、と深煎りコーヒーを啜りつつにんまり。
 
見る間に暮れる夕陽を見ようと外に出れば
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カラスかトンビか分らぬ一羽が夕陽に向ってひんらりと。
望めばトカラの島影も
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見る間に夕陽は水平線へ
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店に戻って、この際だから“Chinese Chimaki with Yakushima Pure tea Set”を晩御飯代わりに頂くことにし、書棚に置かれた新書をぺらりと待つことしばし……
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高校の国語教科書にも採用されていた「ゾウの時間とネズミの時間」。
著者「歌う生物学者本川達雄によれば、哺乳類は大きさに関わらず「心拍数×寿命は同じ」という発見。
命の在り方を問う良書。

中華チマキを頂きつつ、お墓の話をしていると、湯泊では一区画3,000円との話も。
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6時の閉店を前にお店を出れば空には上弦の月
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生まれ、出会い、結ばれ、やがて別るる諸行無常がこの世の常とはいいながら、事故死、不審死、自死、病死……最後はサッパリ行きたいもの。
さてさて仕込みの続きをと、急ぐ離島の一本道。
 
敬具
 
補足
不二家のHPによればミルキーの発売は1951年、キャッチフレーズの意味はサイトでご確認ください。
 

屋久島ボンボンポイインデックス
 
原   ノマドカフェ リンゴいっぱいのケーキと紅茶
尾之間   ペイタ もっちょむケーキ&フェアトレード自然栽培珈琲
安房      smiley デコレーションシフォン&いろは薬草園月姫
永久保   雪苔屋 リンゴケーキとさらり珈琲
湯泊温泉 珈琲はまゆ  シフォンケーキのキャラメルリンゴサンド&白川茶園プーアール茶
湯泊温泉 珈琲はまゆ カボチャプリン 屋久島女性移住者カフェ案内