屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ボンボンポイ第1回 島生まれ島育ちカフェ smiley

拝啓

屋久島では様々なスウィーツ(英: sweets スイーツとも表記、発音される大衆的な菓子、甘いデザート。子供用の飴やグミや、お菓子・ケーキ・プリンを含む糖分の高い食べ物全般)を頂けるお店が其処此処に。糖尿病の懸念がある身としてはこれまで避けてきたカテゴリーなのですが、六角堂に長期滞在してゆったりお過ごしくださるお客様のためにと新企画「屋久島ボンボンポイ」を開始。タイトルの由来は後にして……

記念すべき第1回のご案内は、このブログでも何度かご案内させて頂いた、島生まれの島育ちによる島cafe、安房「smiley」さん。安房港より徒歩10分、安房大橋より徒歩3分ほどの安房川沿い。

18時までお店を開けていて下さる数少ない島カフェ。
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午後5時過ぎに伺うと夕闇静かに窓辺を照らす、お昼間とは違った落ち着いた店内。
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メニューを頂き
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ケーキをボードで確認し
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今回はお薦めのデコレーションシフォンに、ホーリーバジルやローゼル、月桃などをブレンドした月姫(つきひめ)茶を注文。待つことしばし……
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ふんわりしたシフォンケーキは思いの他(島にありがちな甘みタップリではなく)甘さ控えめ&ボリュームたっぷり。淡い甘みにピンクの色合いの月姫茶と相性抜群。
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どんなお茶なのか伺えば、いろは薬草園のお茶でお店内でも販売中とのこと
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次第に暮れ行く窓辺の景色を眺めていると閉店時間。
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今日はご馳走様でした。島育ちの心意気伝わる島cafeが、末永く愛されるお店であり続けますように。

営業時間:11:00〜18:00 火曜定休 0997-46-2853​

さて、「屋久島ボンボンポイ」。名古屋生まれの幼少時代、放映され始めたばかりのテレビでは競って二つのCMが。

一つは「大須ういろ」 http://www.osu-uiro.co.jp/index.html
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一、ポンポンポンと時計が三つ 坊やお八つを食べました
  トロリとろけてトロリンコン 二つの赤い提灯の
  大須ういろと ないろです
二、チンチンチンとお湯がわく 母さんお菓子を出しました
  トロリとろけてトロリンコン 二つの赤い提灯の
  大須ういろと ないろです
三、リンリンリンと門があく 父さんお土産見せました
  トロリとろけてトロリンコン 二つの赤い提灯の
  大須ういろと ないろです
※正しい歌詞は「ン」のようですが、私には「ン」と聞こえていました。大須ういろは1949(昭和24)年創業。ういろうを「ういろ」の名称で製造販売を行っているほか、ういろうにこし餡を加えた「ないろ(内良)」などを製造販売。

もう一つが「青柳ういろう」http://www.aoyagiuirou.co.jp/qanda.html
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ポポポイのポイ お口へポイ
白黒抹茶あがりコーヒー柚桜 青柳ういろう
悔しかったら言ってみな
白黒抹茶あがりコーヒー柚桜
七つの味を残らずポイ ポポポイのポイポイポイ
青柳ういろう~食べちゃった~
※青柳総本家は1879(明治12)年創業。「青柳ういろう」は、日本一の販売量。1964(昭和39)年、東海道新幹線が開通後、青柳ういろうだけが全列車内での車内販売許可。「上がりういろう」は、こしあん風味のういろう。昭和34年の天皇陛下ご成婚記念に献上したので 「上がりういろう」と名付けられ、和菓子業界の用語で上質なこしあんの事を「上がりあん」と呼ぶとのこと。

生まれた時から味覚に刻まれ、お越しになる方の記憶に残るような土地特有のお菓子。屋久島の伝統的スィーツといえばかからん団子つの巻団子ですが、子や孫が街に出て帰らず高齢化が進む移住者留守家族と日本各地からやってきた若い移住流入者が混在する観光地屋久島。スイーツ(笑)=菓子やデザートを英語でスイーツと言い換える人々を揶揄するインターネットスラングもあるようですが、人々に笑顔(笑)をもたらし街の真似事に終わらぬ新たな島菓子誕生と成長を願って「屋久島ボンボンポイ」とタイトルを付けさせていただきました。

今後のスウィーツ島巡り、お楽しみしていただければ幸いです。

敬具

追伸
これまで他の書庫でご案内した数軒のお店の紹介ページも、この書庫に引っ越させて頂きます。