拝啓
レモンの実を揺らす小雨混じりの風が本格的な冬の到来を告げる屋久島の師走入り。朝からぞぞっと寒気も感じましたが、お誘いを受けてとある保育園の発表会を参観。
クリスマスにちなんだハンドベルも軽やかに
そんな華やいだ気分を舌でも味わおうと県道をひた走り、宮之浦小学校とコインランドリーサムズの角を新港に向かって200ｍほど、12月1日宮之浦に開店したばかりの「TERRA テッラ」さんへ。
夏前から「TERRA」の表札が付いた建物は出来ていて、舌を長く伸ばして開店を楽しみにしてしていたお店。
街の郊外にあるようなすっきりとした店構えに女性シェフさんの品の良さと意気込みが感じられます。
案内された席についてメニューを眺めると
パスタが中心ですが、「TERRA風唐揚げランチ」というのが目についてそれを頼もうとすると今週はなしとのこと。そこで店の味付けの基本が一番はっきりわかりそうな「オイルソース 水菜とじゃこのペペロンチーノ」を注文して待つことしばし……
パスタの上のこんもりした海苔とサラダのエビの赤さが食欲をそそり、スープはカリフラワーの入ったすっきり系。
ペペロンチーノらしいニンニクやトウガラシの風味は控えめですが、オリーブオイルの程よいコク。小さなお子様連れでも安心していただける味付けかと。
開店二日目とあって、ちょっとしたハプニングもありましたが、誠実な面持ちのシェフさんにお見送りを受け、再訪のお約束を。
お店の運営は子育てと一緒。時間と愛情をかけ、お客様の支えを受けて成長するものかと。
南のヴィータ、東のイルマーレに加えて北のテッラが島のパスタ文化を豊かにしてくださることを期待してお店を後に。母なる地球の小さな離島に芽生えた新しいお店が、末永く繁盛いたしますように。
敬具
