屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

ゆらゆららひねもす春の鰹船 次回営業は2月下旬です

【六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】

1月も多数ご来店下さり有難うございました

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メンテナンスの為、2月20日過ぎまで休業させて頂きます m(_ _)m

お問い合わせは ☎ 080-1466-0006



宵闇せまると蟋蟀が鳴き始めた屋久島麦生の六角堂。先週土曜の『島の朗読会-朗読ライブ』、ご参加いただいたお客様は10名未満、朗読して下さったのは2名様のみでしたが、お一人は『星の王子様』(サン・テグジュペリ著)の一節を、もうお一人は『ことばのかたち』(おーなり由子著)をご自身にまつわるエピソードを交えつつじんわり語られつつ語って下さいました。

初対面の方々の前だからこそ語りやすいことがある。見ず知らずの方の言葉だからこそ虚心に耳を傾けられる。そうした時間と空間を共有できたことが幸いです。

週が明けて春のような陽気に誘われて昼時には多数ご来店を頂いたイートハーブも、3時を過ぎるとお客様も一段落してゆるゆるゆるり。一服がてらデッキに出ると、岸辺近くに見慣れぬ船影が一つ。

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船のナンバーJD3592をネットでチェックすると宮崎県日南市所属のかつお一本釣り船第5萬漁丸のよう。麦生の沖に鰹がいるとは思われず、しかも錨泊でもしているのか陽が傾いても停泊したまま。

そんな折、40年ほど前から釣りを楽しみに島に幾度もやって来られ、今では六角堂の近くに釣りの為の別荘を建てていらっしゃる方がご来店。「屋久島の釣り場ポイントを紹介している本をどうぞ」と下さったのが『空から見たベストポイント  最新版  鹿児島の海釣り  大隅半島と離島』(南日本新聞社刊)。

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127番目には麦生漁港周辺の釣り場と釣れる魚の案内が。

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2006年発行の図版ゆえ、六角堂の敷地にはコテージやカフェは写っておりません。

そうこうするうち日は暮れて、西の空に名前通りの三日月が掛る頃

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沖を見やると昼間の船らしき船影がまだ

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カラフルなライトを灯して佇んで、フェリーが欠航した日とは思えないような穏かさ……などと思っている内に、島特有のいきなり停電。真っ暗闇に星は瞬き

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何がどうやら分からぬままに30分以上経ったころ、ようやく防災無線が「ただいま機器の故障により停電しております」。それからしばらくして明かりがともると「停電復旧いたしました」との放送。街では決して味わえない風情です。

間もなく島の南部ではタンカンの収穫も始まり、もうひと月もすれば光の春から風の春へと季節は進みます。のんびりゆららの六角堂で、ゆったりトロトロお過ごしいただければ幸いです。

敬具