屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島トリッコロール第5回 味噌香る焼き鳥で越す島の冬 尾之間 ボン・クラード

拝啓
 
この冬最強の寒気が日本列島に南下してきておりますが、屋久島麦生の六角堂は今日もほのぼの暮れました。
 
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それでもやはり冬だと実感させられるのは、飲食店の冬季休業。
 
六角堂のある麦生のホトー川バス停から尾之間へと県道を走れば、
 
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六角堂のお向いの屋久ヴィータキッチン」さんは3月上旬まで冬季休業。
 
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六角堂の並びのジェラートそらうみ」さんは飛び飛び営業。
 
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「DAVIS」さんの開店はまだのご様子。
 
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鯛の川を渡って(はるお)に入れば屋久島オリオン」さんも2月10日まで休業。
 
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農家の食卓「なからせ」さんはポンカンン・タンカンの収穫のためか農繁期休業。
 
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「nomado cafe」さんは3月中旬まで冬季休業。
 
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尾之間「Warung Karang」さんは年末以来お店を閉めたまま……
 
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そんな舌とお腹が侘しくなる冬の屋久島南部で、元気に営業されているお店の一つが尾之間のこまどり館斜め前にある「ボン・クラード」さん。
 
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今回、そのメニューの中からご紹介する一品目の鶏料理は、唐揚げ好きの島民にお薦めなランチメニュー「唐揚げプレート」
 
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香ばしさ包まれた唐揚げは肉の旨みと弾力をしっかり保って豊かな食感。
 
そしてもう一つの鶏料理はお昼のプレートメニューには入っていない
 
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「★タンドリーチキン スープ・ライス付き SET」。
無理を言ってランチタイムではありましたが、作っていただくことに。
待つことしばし……
 
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「鶏肉とキノコのコンソメスープ」でお腹と舌の準備運動をし、チキンを口に運べば屋久島産麦味噌と塩麹のほのかな香りが鼻に抜け、チリの辛味が食欲をそそります。
辛味より味噌の甘味が勝った和風仕立ての焼き鳥は、辛さが苦手な方にお薦め。
 
そもそも「タンドリー」は「タンドール」の形容詞形。タンドールとはインドからパキスタンアフガニスタンにかけてナンなどのパンを焼くための壺のような炭火焼き窯。
タンドリーチキン骨付き鶏肉をスパイスやヨーグルトを加えた玉ねぎペーストに半日ほど漬け込み、1mほどもある金属製の長い鉤(串)に刺し、タンドールの中に下してあぶり焼きした料理。
 
参考までに、こちらは親しくしている京都のインド料理店ニューデリーさんのタンドリーチキン。
 
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食べやすい大きさに切った骨なし肉を焼いたのがチキンティッカ
 
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インド(ネパール・パキスタン)料理屋で見かけるタンドリーが赤いのは食紅を使っているからです。
骨付き・骨抜き、染有り・染無し、スパイスにより風味もいろいろ、タンドールで焼いてもオーブンで焼いても、おおざっぱに言えばすべてインド風「炭火焼き鳥」です。
 
日本の一般的な焼き鳥は竹串に刺した鶏肉に醤油系の甘いたれをつけて焼いた料理。
これに対して和風タンドリーチキンは、店それぞれの調味ペーストでマリネ(漬け込み)した鶏肉をオーブンで焼いて食する料理といえましょうか。
 
ま、なんであれおいしければなんでもけっこう。
様々に工夫された鶏料理で、島の皆が冬を越し、春を迎えられれば言うことなしです。
 
そういえば、安房のあのお店のメニューには確か「チキンステーキ」があったはず。
次回はそれをご紹介しようかと思案中です。
 
敬具
 

 
屋久島トリッコロールインデックス

  平内 naa yuu cafe  な~ゆ~プレート-油淋鶏
  尾之間  味徳  唐揚げ定食
  原       屋久島オリオン  屋久島流幽庵焼き
  安房     日と月と  京都+広島+屋久島風お雑煮
  宮之浦  雪苔屋  東京+埼玉+屋久島風お雑煮