拝啓
この冬最強の寒気が日本列島に南下してきておりますが、屋久島麦生の六角堂は今日もほのぼの暮れました。
それでもやはり冬だと実感させられるのは、飲食店の冬季休業。
六角堂のある麦生のホトー川バス停から尾之間へと県道を走れば、
六角堂の並びの「ジェラートそらうみ」さんは飛び飛び営業。
「DAVIS」さんの開店はまだのご様子。
鯛の川を渡って原(はるお)に入れば「屋久島オリオン」さんも2月10日まで休業。
農家の食卓「なからせ」さんはポンカンン・タンカンの収穫のためか農繁期休業。
「nomado cafe」さんは3月中旬まで冬季休業。
尾之間の「Warung Karang」さんは年末以来お店を閉めたまま……
そんな舌とお腹が侘しくなる冬の屋久島南部で、元気に営業されているお店の一つが尾之間のこまどり館斜め前にある「ボン・クラード」さん。
今回、そのメニューの中からご紹介する一品目の鶏料理は、唐揚げ好きの島民にお薦めなランチメニュー「唐揚げプレート」。
香ばしさ包まれた唐揚げは肉の旨みと弾力をしっかり保って豊かな食感。
そしてもう一つの鶏料理はお昼のプレートメニューには入っていない
「★タンドリーチキン スープ・ライス付き SET」。
無理を言ってランチタイムではありましたが、作っていただくことに。
待つことしばし……
辛味より味噌の甘味が勝った和風仕立ての焼き鳥は、辛さが苦手な方にお薦め。
タンドリーチキンは骨付き鶏肉をスパイスやヨーグルトを加えた玉ねぎペーストに半日ほど漬け込み、1mほどもある金属製の長い鉤(串)に刺し、タンドールの中に下してあぶり焼きした料理。
参考までに、こちらは親しくしている京都のインド料理店「ニューデリー」さんのタンドリーチキン。
食べやすい大きさに切った骨なし肉を焼いたのがチキンティッカ。
インド(ネパール・パキスタン)料理屋で見かけるタンドリーが赤いのは食紅を使っているからです。
骨付き・骨抜き、染有り・染無し、スパイスにより風味もいろいろ、タンドールで焼いてもオーブンで焼いても、おおざっぱに言えばすべてインド風「炭火焼き鳥」です。
日本の一般的な焼き鳥は竹串に刺した鶏肉に醤油系の甘いたれをつけて焼いた料理。
これに対して和風タンドリーチキンは、店それぞれの調味ペーストでマリネ(漬け込み)した鶏肉をオーブンで焼いて食する料理といえましょうか。
ま、なんであれおいしければなんでもけっこう。
様々に工夫された鶏料理で、島の皆が冬を越し、春を迎えられれば言うことなしです。
そういえば、安房のあのお店のメニューには確か「チキンステーキ」があったはず。
次回はそれをご紹介しようかと思案中です。
敬具
屋久島トリッコロールインデックス
平内 naa yuu cafe な~ゆ~プレート-油淋鶏
尾之間 味徳 唐揚げ定食