屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

子の厄を払いて煙る女鬼

拝啓

屋久島麦生の鬼火焚き。本当は七草七日に行う予定でしたが、荒天のため今日成人の日に延期。その甲斐あって穏やかな日差しの中、トイモ岳をバックに鬼も風にそよいで心地よさそう。

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この鬼火焚きの鬼、両性あって今年は女鬼。ふっくらした胸をあらわにしておりますが、愛らしい水玉模様の下穿きを着用。

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ちなみに去年の男鬼は白のふんどしきりりと締めて。

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今年も裏には集落の子供達が描いた鬼の絵がずらり。

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煙に揺らめく鬼の姿を見上げる子供たちの姿を見ていると、何やら女鬼が鬼子母神のようにも思われて。

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今日コテージにご滞在になるお客様のチェックインの時間が迫ってきたので早々に引き上げましたが、坂を下れば麦生の港。今年一年の商売繁盛を願って、恵比寿さんにごあいさつ。

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大丈夫っと語りかけて下さるような品の良いお顔立ち。

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祠から見渡す海は広々と、糸を垂れて釣りを楽しむ人影も。

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先日のニュースでは、南極の千葉県ほどもある氷床に亀裂が入り、近い内に海に落ち込み海面が上昇するとも。

海は広くて地球は狭い。「宇宙に浮かぶ小さな水玉をもっと大切にせよ」と女鬼も恵比寿様も思っておられるのではないかしらん。

敬具