屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

落ち零れてなお花を咲かせり金木犀

拝啓

秋雨前線は今日も島の上空に停滞。

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10月中旬になっても晴れやかな秋空にお目に掛ることができないまま、集落の運動会も雨で延期やら中止やら、縄文登山に向かう道は崖崩れで不通になって、観光のお客様も残念な屋久島。

それでも県道を走るといたる所で淡い藤色の芙蓉が咲き乱れ、しめやかな島の秋を演出してくれています。

さて、この一週間ばかりかぐわしい香りを夜陰に満たしてくれていた六角堂の金木犀、昨日の雨風でほぼ散ってしまい金の絨毯に。

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金木犀の根方に植えた紫陽花の青々とした葉に停まった花びらの粒は、まるでもう一つの花を咲かせているようで、愛らしくてなりません。

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虎は死して皮を留め、人は死して名を残す。黄金色の花びらを眺めつつ、自分はいったい、この世に何を残せるのかと思うことしきり。

せめて、島に今お住いの方々に「島にはあんなカレーがあったよな」という記憶の断片でも残すことができれば幸いです。

敬具



六角堂イートハーブ 今週の営業予定は

23日()・*・*・26日(水) ・27日(木)

日曜は焼き菓子あり。サモサとスープ付きのレギュラーメニュー
水・木はシンプルメニューです

Open 12:00 ~ Closed その日その日のお客様次第