屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

雑草という名の草に香る島

拝啓

日本の東洋上では台風23号チョーイワンが北海道をにらんでいますが、西日本は高気圧が張り出し安定した天候。屋久島にお越しのお客様も山や里をゆったり楽しんでいらっしゃいます。

そんな穏かな島の秋、カフェをお休みさせていただいている間に駐車スペースに今年も現れたのは

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名前の分からないキノコです。名前や料理に使えるのかをご存知の方、教えていただければ幸いです。

ところで、このキノコの周りに生えている丸く平たい葉っぱは、和名つぼくさ(別名ゴツコラgotu kola)。

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以前、鹿児島の天文館にあるインド料理店『スリランカかごしま』(http://www.hotpepper.jp/strJ000740381/)で働いている若いコックさんが六角堂に遊びに来てくれた時、この草を摘まんで「これは美味しいから料理に使え」と教えてくれました。

ジャガイモと一緒に使う料理方法が載っているスリランカ料理の本が六角堂にあったので、それを見せると嬉しそうな顔をしていました。今日、書棚を探してみたのですがどこかへ出張中の様子。

別の本ですが、『アーユルヴェーダ・カフェ』(香取薫料理/上馬場和夫著/地球丸刊)には「ゴトゥコラのサンポール風サラダ」などが

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『家庭で作れる スリランカのカレーとスパイス料理』(香取薫著/河出書房新社刊)には「コラキャンダ」などが紹介されています。

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ネット上にも「WHOが【21世紀の驚異的薬草】と位置づけ。若返り、長寿、記憶力向上につぼ草(ゴツゴラ)」(http://matome.naver.jp/odai/2141349208632458101)や「ツボクサ|効果効能・選び方」(http://www.reluck.com/genki_kirei/tsubokusa.html)といった記事もあり、アーユルヴェーダ(インド大陸の伝統的医学)系の健康法や食事療法がお好きな方向けの食材です。

屋久島ではヨガが結構盛んな上、医食同源にご興味をお持ちの方もかなりいらっしゃる様子。六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブでもメニューに加えてみようとも思うのですが……

ウィキペディアの「ツボクサ」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%82%B5)にあるように「利害:日本では単なる雑草として扱われる。」というもので、料理に出しても「カレーに雑草が混ざっている!」と叱られそう。

ただ、こうした「雑草」にこそ「世界が求める屋久島の味」があるのではないかとも思います。どなたか「南洋風屋久島薬膳料理」を共同開発しませんか。

敬具