拝啓
あっという間に一月も今日で終わり。
締めくくりにはやはりカレーをと思って、久しぶりに安房の「屋久どん」さん(http://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000328/)のエビカレー(もちろんエビフライカレー)を食べてみようと出かけました。
ゴールデンウィークの頃は満席に近い店内も、閑散期でお客様は数組。
海の見える窓辺の席に座っておもむろにメニューシートをめくって、めくって、めくり返してみたのですが、あるはずのエビカレーがありません。
代わりにあったのが「チキン南蛮カレー」。
これは何かの啓示と思って、注文しました。
待つこと5分ばかり、大きな黒塗りのお盆に載ってカレーがやってまいりました。
甘酢餡の代わりにマヨネーズが欠けられたチキン南蛮がご飯の大きさピッタリに盛られています。
カレーをチキンに掛けるのか……と食べ方に一瞬迷いが生じましたが、下からカレー+ご飯+チキンとなるようにすくって頂きました。
六角堂イートハーブのホウレンソウカレーを食べて「これはカレーなのか?」と半信半疑のお客様もいらっしゃるように、今日頂いたチキン南蛮カレーをインド人が食べたら「これはなんという食べ物ですか?」と尋ねられるかもしれません。
それほどに、日本のカレーは本当に何でもありなのだということを改めて実感させて頂きました。
脇に立てられた由緒書きには、「宇宙から屋久島に氷と白蛇が降ってきて女神が宿り、弁天様の姿になった」とのこと。
祠の様なヤクスギの根方に祀られた女神様はなんとも色っぽいお姿です。
それに釣られてか、鳥居の前の恵比寿様もひときわえびす顔。
敬具
※ 番号の重複をご容赦ください
第21回 対岸に香れるカレー求めけり 海を渡って
第20回 どんぶりに残せる鹿よ悪しからず たしかにしか
宮之浦「カフェ・ヒトメクリ」
宮之浦「カフェ・ヒトメクリ」
第13回 食べることそれは生のあかしなり 木枯らしの吹き荒れる海ボンカレー
陳列棚のカレー 2
尾之間「モッチョムビュー トーン」
安房「田中屋」
第8回 おいどんにカレーうどんは似合わぬか Aコープのカレーうどん
陳列棚のカレー
第3回 風を待つ街にカレーの風が吹く 「本格」「印度風」ばやり
島外のカレー
第2回 一皿の命の旨味有難し 樹林のオーロラカレー
小瀬田「樹林」
小瀬田「樹林」
第1回 独りでもカレーが繋ぐ人の縁 萬萬亭の500円カレー
小瀬田「萬萬亭」
小瀬田「萬萬亭」