拝啓
今回の恵比寿様巡りは尾之間より西の集落です。
尾之間の西隣は小島。ここには以前ご紹介したシドッチ神父上陸を記念したサンタマリア教会やいくつかの神社(http://blogs.yahoo.co.jp/honeycomcabin/12549237.html)はありますが、恵比寿様はいらっしゃらないようです。
その西隣の平内には小さな漁港があり、その途中の坂に恵比寿様はいらっしゃると「屋久島一周 里のイラストマップ」(有限会社生命の島2006年刊行)には記載されているのですが、残念ながら見当たりませんでした。どうなさったのでしょう。
その西隣の湯泊、中間、栗生には恵比寿様がいらっしゃるのでご紹介いたします。
■ 湯泊の恵比寿様
湯泊は海辺に開けた(壁も扉も窓もない)温泉があり、外国人の方も含め観光客がよく訪れる場所です。ただ、その湯泊まり温泉の西にある湯泊港まで足を延ばすのは船を持っている人か釣り人だけかもしれません。
此処にいらっしゃる恵比寿様の祠は一見の価値ありです。
そそり立つ大きな岩に二つの祠。
中ほどにある祠の近くまでは危なくていけませんでした。
岩のてっぺんにはちゃんと恵比寿様が海を見守っていらっしゃいました。
■ 中間の恵比寿様
中間には屋久島でサーフィンを楽しむ人が集まる浜があります。その東側の港に恵比寿様の祠があります。
恵比寿様を中心に布袋さんと大黒さんが仲良く並んでいらっしゃいます。
■ 栗生の恵比寿様
島の西の果てにある栗生は、古くは沖縄や中国とも交易のあった集落で、かつては島随一の漁業の村として栄えていたそうです。今は少しばかり淋しげな集落ですが、最近では靴とハンバーガーの店「PON-PON」さん(http://pon-pon.jp/)やら、島唯一のウィンドサーフィンスクール「KURIO Marine Base」(http://www.kuriomarinebase.com/index.html)さんなどが開店し、新しい風が吹きつつあります。
そんな栗生の恵比寿様は、栗生港の漁協の建物の背後にある防風林の中にいらっしゃいます。
左の祠には恵比寿様を含め四体の神様。中間の祠と同じく布袋様や大黒様もいらっしゃいます。
さて、島の恵比寿様巡りも後は島の北側、永田から志戸子までを残すばかりです。
そのご案内はしばらくお待ちください。
敬具