屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

うらうらに照れる陽射しのヱビスかな

屋久島のえべっさん巡り  第4回 小瀬田~安房

拝啓
 
今回の恵比寿様巡りは小瀬田と安房です。
 
■ 小瀬田の恵比寿様
 
小瀬田の椨川寄り、男川の河口にある港に「漁ヱビス」さんはいらっしゃいます。
 
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仲良く大小二体の恵比寿様が佇んでいらっしゃいます。
 
小瀬田の恵比寿さんがいらっしゃるのはここ一か所ですが、海際には大国主命(大黒さんと一心同体)を祀る小瀬田神社があり、隣接して観音様もいらっしゃいます。
 
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永い神仏混交の時代の後、明治になって国家神道による国民支配を狙った時の権力者は廃仏毀釈=仏を廃し(破壊)して釈迦(釈尊)の教えを壊(毀す)ことになる命令を下し、それは鹿児島県では徹底的に行われて寺院1616寺が廃され、還俗した僧侶は2966人にのぼったそうです。
 
そうした名残が屋久島のあちこちの神社周辺でも見受けられます。この観音様のお姿もその一つと言えるかもしれません。
 
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権力を握り人民を支配しようとする者たちが、民衆をどう扇動し何を破壊させるのか、この観音様は静かに語っているようです。
 
■ 安房の恵比寿さん
 
小瀬田から島の東側を南下すると、次の集落は長峰、そして永久保、船行、松峯と続きますが、この一帯は開墾された歴史が浅いのと漁港がないためか恵比寿さんはいらっしゃらないようです。
 
安房は屋久島で二番目に大きい町で、安房港にはトビウオ漁などに従事する漁船が船べりを並べて停泊しています。
 
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その漁業協同組合の建物の片隅に恵比寿さんはいらっしゃいます。
 
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コンクリート造りの建物に付設する祠は趣には欠けますが、恵比寿様はここでもにこやかにほほ笑んでいらっしゃいました。
 
安房から西に続く春牧、平野、高平の集落には恵比寿さんはいらっしゃらないようで、その先の麦生、原、尾之間の恵比寿さんは紹介済み。そこで次回は、尾之間より西の集落にいらっしゃる恵比寿さんをご紹介いたします。
 
敬具