屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

お頭は誕生祝の付け届け

拝啓
 
新年二日目。私自身についていえば57回目の誕生日ですが、朝チェックアウトされるお客様のお見送りの後、コテージの掃除や洗濯で日が暮れました。
 
ただ、この年になっても新鮮な発見はあるものです。シーツなどの洗濯物を引き上げて母屋に戻ってくると、玄関マットになんと(新年早々申し訳ありません)……
 
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誰からの誕生日プレゼントかと思いきや、ピイピイピイと騒ぐ鳥の声。デッキの裏を覗いてみると「曲りしっぽ」がヒヨドリにネコパンチを食らわせているところでした。
 
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ちょっと引っ掻いては様子を見てまたパンチを繰り返し、ヒヨドリがぐったりなったところで
 
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洗濯機を回して戻ってみると鳥は跡形もなく、曲りしっぽは別の鳥を狙っていました。ひょっとすると遠くからじっと様子を見つめていた別のネコがかっさらっていったのかも。
 
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曲りしっぽは今年の春産まれたご近所の子猫の内の一匹で、か細い声で「ミャー」と鳴いては餌をねだる細身のメス猫。尻尾の先がカギ型に曲がっていて他のネコとはあまりなじまず、鳥の鳴き声がするとピクリと耳を動かすので、気の小さな奴なのだとばかり思っていました。
 
ところが何の、ヒトから餌をもらうのはほんの愛想で実は精悍なハンターだったのです。
 
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島で暮らす猫は、たとえ飼い猫であっても一味違うものだと感心。そしてか細く甘えたな風をした女の子もその実どうかはわからぬものだと二度感心。
 
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六角堂の招福猫(参照:Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%9B%E3%81%8D%E7%8C%AB、招福本舗 http://www.akarikan.co.jp/shofuku/)となってくれればありがたいのですが、鳥の頭のプレゼントは今回限りにしてほしいものです。
 
敬具