屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

柔らかな陽差しに暮れる大晦日

拝啓
 
2014年も残すところあと1日。今年最後の日の出はとてもとても穏やかでした。
 
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母屋のロフトの奥の寝室からは、蒲団に入りながらこの日の出が見られます。ささやかな贅沢です。
 
Aコープでは年越しオードブルセットなどが売られて、観光客もめっきり減って静かな島も少しばかりにぎわいを感じさせてくれます。
 
六角堂の母屋やコテージの玄関にも、葉ボタンをあしらった鉢植えやしめ縄飾りを付けました。
 
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お正月さんをお迎えする準備を柔らかな陽差しの中で済ませることができる幸せにしみじみします。
 
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そんな年末、鹿児島にあるスリランカ料理店「スリランカ鹿児島」(http://hitosara.com/0006017740/)で働いているスリランカ(セイロン)人のチャーマラが、ひょんなことで知り合いになったクマちゃんと一緒に訪ねて来てくれました。
 
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ここぞとばかりに食べてもらったのが六角堂イートハーブ特製「タヌキーマ」!
 
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前の晩、忘年会で飲み過ぎた上に高速船にゆられてやってきたばかりで食べ物が胃に入らないというところ、無理して食べてもらいました。
 
そして、六角堂に120冊ほどあるカレーやスパイスの本の中から『スリランカのアーユルヴェーダ料理』(著:インドラーニ野口、発行:ぶんか社2012年)を手に取り(チャーマラはカタカナは読めます)、そこで紹介されていた「ゴトゥコラ」という草が、屋久島のそこらじゅうに生えていることを教えてくれました。六角堂の母屋の植え込みにも生えていました。
 
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日本名はツボクサ。上の本のコピーにのせてあるのがそれです。タマネギのスライスと一緒に胡椒やチリやココナッツスライスや塩などとあえて食べるとおいしいサラダになると教えてくれました。
 
二年間日本にいて初めての国内一泊旅行。縁は奇なものと申しますが、いつか一緒にスリランカを旅しようと約束して、彼は大晦日から始まる新年のランチの仕込のために島を去っていきました。
 
今夜から明日元旦に掛けては寒波が入り。海も山も風速15mを超える荒れ模様となる様子。人の世も何やら不穏な雲が覆いつつある年越しですが、歩むべき道を過つことなく迷える者同士、手を取り声を掛け合って暮らしていければ幸いです。
 
六角堂はマイノリティの交差点。
 
どうぞ来年も、皆様お気軽にお立ち寄りください。エチオピアモカのコーヒーやただいま修行中のマサラチャイでおもてなしさせて頂きます。
 
敬具