屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島カレー事情 第15回 幻のカレーやいずこ天狼星 「ここは屋久島」

拝啓
 
2014年締めくくり。
 
島に来て以来、ずっとから気になりつつ注文しても「今日はありません」と断られ続けていた幻のカレー。
それは、タウンページには二軒しか載っていない中華料理店の一つ「萬来軒」のカレーです。
中華料理屋なのになぜカレー?と思うのは野暮。
そこにカレーがあるのなら食べずにはいられません。
「カレー」「カツカレー」「エビカレー」と三つあるメニューの中で気になっていたのはエビカレー。
メニューに『プリプリのエビが美味しい』と書いてあるので中華料理屋らしくピリ辛エビチリ風のカレーが出てくるのではないかと秘かに期待し続けておりました。
 
そして年も押し迫った今宵、ついにそのエビカレーに対面することができました。
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プリプリむきエビではなく、エビフライがしっかり3尾。
そしてピリ辛ではなく萬来軒特有と言うより、屋久島特有の優しいトロトロ甘口カレー。
もちろんジャガイモ入りです。
 
ここは屋久島なのだと言うことを、きちんとしみじみ再認識させてくれたカレーでした。
周囲100㎞の神秘の島屋久島。
求めるものは自らの手で作れと教え諭す島。
 
そうした島に暮らしつつ、来年もまた「こんなカレーがここにある」と紹介できるカレーを探し続けて参ります。
 
敬具