屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

吐く息で海を沸かせし野分かな

拝啓
 
台風11号は屋久島の東海上を北西に進み、四国などでは大きな被害が出ている模様です。これから直撃を受ける関西地方の皆様の安否が気遣われます。
 
さて、屋久島では雨は大したことがなかったものの(それでもご宿泊のお客様の眼にはすごい降りだったようですが)、8日の午後からは風が強く吹き、海は大荒れでした。六角堂から車で数分の麦生港を覗きに行くと、100m以上離れた防波堤に当たって砕ける波の飛沫が霧のように降りかかり、体中が塩でべたつく始末でした。
 
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大木も倒れて夕刻から停電。数時間もすれば復旧するかと思いきや、結局あくる9日土曜の午後まで、20時間近くの停電となりました。
 
自家発電機のない六角堂のこと、冷蔵庫は開けることができず、調理器具も使えなくなり、日曜日に向けての仕込が進まないまま土曜の午後を迎えました。何とかカレーベースと鶏モモ肉を調理してキーマカレーの仕込みを進めましたが、プレートカレーやカップカレーの付け合せにするタンドリーチキンとトッピーハンバーグの準備はできず仕舞い。
 
第11回通常営業日の六角堂スパイシーブックカフェイートハーブのメニューはキーマカレー・トマトタマゴチーズ・ベーコンレタストマトの三種類のお好きな組み合わせの「萌え燃えスープ付きホットサンドセット」600円(ホットコーヒーまたはレモネード付は850円)のみとさせていただきます。
 
台風一過の午後、いつもと違ったカレーを楽しみがてら、のんびり本のページを繰っていただければ幸いです。
 
敬具