屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

夜光る海の貝殻人の恋

イメージ 1拝啓
 
GWが明けると日中は一気に蒸し暑くなってきましたが、朝夕は例年以上にひんやりしている今日この頃。三年前に六角堂を建てて下さり、先週は母屋のデッキを作ってくださった大工の棟梁が、カフェの開業祝にガラスの浮き球と夜光貝を持ってきてくださいました。
 
浮き球はウミガメ産卵地で有名な「いなか浜」がある永田の海に埋まっていたものだそうで、なかなか風格があります。ただこうして二つ並べてみると別の趣が醸し出されて、これもまた良いものです。
 
夜光貝の学名はTurbo(Lunatica) marmoratus。 古腹足目サザエ科に分類される巻貝の一種で、丹念に磨くと真珠のような輝きを発します。
Wikipediaによれば夜光貝と屋久島はつぎのような縁があるようです。(以下転用)
 
ヤコウガイは古代「夜久貝」「夜句貝」「益救貝」「屋久貝」などと称されていた。これらのような表記は、交易品としての需要が高まった9世紀以降の資料に多い。「ヤク」の呼称が現在の屋久島を指すようになったのは7世紀以降であるが、分布の北限である屋久島とヤコウガイの呼称は直接結びつかない。しかし7世紀初期以前の「ヤク」は奄美地域を含む広大な範囲を示す言葉であったと考え、その時代の「ヤク」を以て「ヤクガイ」の名前が成立したとする見解もある。なお「夜光貝」はヤクガイの当て字の一つであり、ここから「ヤコウガイ」という読みが生じた可能性がある。
 
間もなく迎える梅雨の閑散期、雨のしずくをBGMに夜光貝を磨いてみたいと思います。
 
敬具