屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島丼紀行

屋久島丼紀行 第42回 丼に随喜の涙流す暮れ

拝啓 島の南の海鮮丼を堪能したからには、島の北のあの海鮮丼を試さねばと、イートハーブの仕入れがてらに行って参りました宮之浦。まずはわいわいランドで紫キャベツとパプリカを仕入れ、レジ前のガラスに張られたチラシを眺めて一瞬グラリ…… ……としました…

屋久島丼紀行 第41回 海鮮丼食らいて祈る開戦日

拝啓 12月8日は日米開戦75周年。島のファミリーレストラン「かもがわ」で手に取った南日本新聞の一面には、これまで国内では知られていなかった鹿児島大空襲の航空写真が掲載されていました。 その鹿児島市内から100㎞も離れていない馬毛島は、米軍空母艦載…

屋久島丼紀行 第40回 神秘の島に宿るカツ丼とギョウザ

拝啓 この「屋久島丼紀行」は第40回をもって筆を置く予定でしたが、ふらふら島の食べ歩きをしていると、まだまだ紹介すべき丼があると実感。静かな冬の島で長期滞在をされる方のお役に立てばと、今しばらく連載を続けることにいたします。 この夏オープンし…

屋久島丼紀行 第39回 色はにほへど散りぬるを

拝啓 今「あい(愛)」で始まる日本の言葉は、昔は「いろ(色)」で始まりました。人と人とを睦み合わせる素敵な言葉の力を学びましょう…… とかつて国語の教師だったころ、文法の最初の授業に教えた「50音図」と「いろは歌」。 いろは歌はいろんな解釈が巷に流れ…

屋久島丼紀行 第38回 カフェ丼が切り開く未来

拝啓 三日三晩振り続ける雨に大雨警報は発令しっぱなし、飛行機の欠航が続く屋久島。そんな大荒れの中行われた鹿児島県知事選挙では、「川内原発を停止し、点検するよう九電に申し入れる」との公約を掲げた元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)が無…

屋久島丼紀行 第37回 崖っぷちでの新規開店

拝啓 変化を好まずとも時代はギシギシ音を立てながら変えられつつあり、ズルズル今の流れに沿っていては暮らし向きを変えることもできません。おまけに熊本を中心とした地震は、まだまだ活発に活動を続けて不安は募るばかりです。 そんな折、安房の古い町並…

屋久島丼紀行 第36回 盛られたる磯の香りに満つ笑顔

拝啓 お宿でお食事を召し上がられない観光客のお客様に人気の地魚料理とお寿司のお店、安房の「いその香り」さんの14周年感謝イベントとしてご用意された3日間限定「いその香りランチ」を頂いてまいりました。 ランチのメイン料理は「にごり」「地魚にぎり」…

屋久島丼紀行 第35回 まばたき村の親子丼

拝啓 宮之浦のわいわいランドのレジ前ガラス窓掲示板。買い物の当てがなくても車を止めて覗きに行ってしまう島のお楽しみポイント。そこで今回発見したのは 椨川(たぶがわ)に6月8日Openした「お食事・酒処 たぶ川」さんの貼り紙。「親子丼」の案内を見て早速…

屋久島丼紀行 第34回 屋久島の五月晴れなるハワイアン

拝啓 前回は麦生のDAVISさんのレッドカレー丼をご紹介いたしましたが、今回は ハワイ風ならぬデイビススタイルポークハンバーグのロコモコ丼をいただきに まずはマスタードとオリーブオイルとパンがサーブされ、ラタトゥイユにインゲン、オクラとクレソンが…

屋久島丼紀行 第33回 丼もアートとなれり島の梅雨

拝啓 麦生のカフェDAVISさんで頂いた「黒豆ご飯とトビウオすり身揚げレッドカレー丼」。 これから島ではカフェ丼が流行るのではないかと思う絶品。 詳しくは「屋久島カレー事情第48回 島に居て上機嫌なる腹の虫 一食の価値あるアートカレー」でご案内いたし…

屋久島丼紀行 第32回 鍵盤をたたく指先湯気も立ち

拝啓 屋久島では観光のお客様が一息つく秋の終わりとGW明けの5月下旬に島のあちこちでLIVEが催されます。そのイベントのお楽しみの一つがお食事。島でお馴染みのカフェやレストランが出店されて、音と味の共演となります。 この5月下旬に寄せていただいた二…

屋久島丼紀行 第31回 トンではなくてブタなのです丼

拝啓 このところカツ丼の話題を続けておりますが、カツを丁寧に言えばカツレツ、今でも古い洋食屋さんに行くとビーフカツレツなどと表示されております。「カツ」の原型はフランス料理のコートレット(cotelette)で、仔牛肉をスライスしたものに細かいパン粉…

屋久島丼紀行 第30回 レストランのスープ付きカツ丼

拝啓 先日、「屋久島ラーメンの細道 第8回 島のファミリーレストラン」で画像だけご紹介したのは安房の「ファミリーレストランかもがわ」さんのカツ丼。 かもがわさんらしくしっかりとしたボリュームのカツ、そして島らしい味付けの“つゆだく”。このカツ丼を…

屋久島丼紀行 第29回 屋久島は九州の島なのだ丼

拝啓 こんな雨が降ったかと思えば、 夜にはこんな星空のもとでホタルも飛び交い始めた屋久島麦生六角堂 連休を島で過ごされたお客様は島のダイナミックかつ繊細な自然を堪能していただけたのでは。 さてこのGW、『屋久島ラーメンの細道』では安房川の左岸に…

屋久島丼紀行 第28回 晴れ時々豚

拝啓 島の肉の主役は鶏肉。弁当には必ずと言ってよいほど鶏の唐揚げ入り。カツと言えばトンカツもありますがやはり主流はチキンカツでしょうか。庶民的な島の定食屋でビフカツは見たことがありません。 六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブも基本鶏…

屋久島丼紀行 第27回 春風に乗って飛び発ちたくなる丼

拝啓 昨日は南から春の嵐がやって来たかと思えば、今日は北西の季節風が吹きつけフェリー屋久島Ⅱが欠航。島は季節の変わり目を行ったり来たり。そんな荒れ模様の午前中、午後の飛行機でお帰りのお客様を、六角堂から時計回りの島内観光にお連れして、空港ま…

屋久島丼紀行 第26回 想像力が問われる丼

拝啓 宮之浦まで買い物に行くついでにあちこちの店を訪れるのは楽しみの一つ。 ただ、冬季休業中のお店も多く、徳洲会病院の隣にあるヒトメクリさんも2月いっぱい休業中。 そこで今回は、ご近所さんに美味しいお店と教えていただいた四季(とき)亭さんに。 お…

屋久島丼紀行 第25回 時雨降る島の常夏丼

拝啓 新春第2ラウンドのイートハーブを終えた木曜日。気が抜け疲れがどっと押し寄せ鼻もグスグス。SAMSへの買い物ついでにクワッと体を引き締めてくれるような韓国丼ビビンバを食べよう!っと向かった先は…… 火・水・木が営業日のはずなのにもしやと思いネ…

屋久島丼紀行 第24回 島の救世主なるやタンドリチキン丼

拝啓 一月も半ば。久し振りに小瀬田から尾之間までくるっと回れば臨時休業、冬季休業のお知らせだらけ。 空港近くのカレー屋「ハイビスカス」さんは休業のお知らせもなくシャッターが閉まったまま。この前通ったときは屋根工事やペンキの塗り替えをされてい…

屋久島丼紀行 第23回 味覚的向上心三段活用

拝啓 夏目漱石の代表作『こころ』の名言に、〈私〉が〈K〉に対して投げつけ〈K〉を自殺へと追い詰めた「精神的に向上心のない者は ばかだ」という台詞があります。向上心は精神の一種なのですから、「精神的に」とことわる必要もないのに、わざわざそうした…

屋久島丼紀行 第22回 流れ来て流れ去るかな海老天丼

拝啓 雨が上がったかと思うと冬らしい冷え込みが来て、何やら風邪気味の正月明け。そんな折、宮之浦への買い物で「わいわいランド」に立ち寄ると、またしても挑戦的な貼り紙が。 昨年末には、同じ場所にこんな挑戦状が貼られていて 「屋久鹿入り野菜カレー」…

屋久島丼紀行第21回 さ迷って立ち止まれば何かの縁

拝啓 しょぼしょぼ雨が降り続く島の正月明け。そろそろホウレン草の収穫期ではと麦生のうどん屋「むいごっこ」のお姉さま方に尋ねると、「今年は温かくって虫がついて葉っぱが全部だめになって、みな引いてしまった」とのこと。 冬はそれなりに寒くなければ…

屋久島丼紀行第20回 いつもそこに有る有り難さ

拝啓 島ではぼちぼち正月明けの営業を始める飲食店がある一方、年末年始の営業を終えて冬季休業に入られるお店も。 そんな中、そこに行けば何時もある安心感のお店が。しかも、県道際の幟は「丼」と「カレー」。私のために開けていてくれるのではないかと錯…

屋久島丼紀行第19回 どんぶりこどんぶりこっこの島の美味

拝啓 今年9月から始めた「屋久島丼紀行」。2015年の〆に向かったのは先月春牧の県道沿いにオープンしたばかりの居酒屋「安永丸」さん。今のところ夜だけの営業と聞き、七時半過ぎに伺うと駐車場は満杯間際。 忘年会のご予約客で個室は満室、立派な屋久杉のカ…

屋久島丼紀行第18回 年明けにもう食べられないステーキ丼

拝啓 風がきつくなりフェリー2も欠航した今日の昼、室内の温度計は20℃を越えた師走も十日。あと二十日ばかりで今年も仕舞かと思うと何やら切なくなります。 そんな島のスーパーで、こんなお知らせを見かけませんか? 心惹かれて走った「島・しまキッチン」さ…

屋久島丼紀行第17回 春牧の昇る朝日に照るお店

拝啓 屋久島で一週間以上過ごされた方なら誰もが思うことは「離島の割にパチンコ屋とコインランドリーが多い」かも。 町であればそうした店の周辺には定食屋かラーメン屋、牛丼チェーンなどが必ずと言ってよいほどありますが、春牧の昇る朝日の様なパチンコ…

屋久島丼紀行第16回 島民だから味わえる限定海鮮丼

拝啓 島で一番島らしい、しかしながら島民限定で滅多にいただくことができない海鮮丼。噂に聞きつつその存在を確認することができずにいましたが、数日前にfacebookで知った次の案内。 島民のお客様へ✨感謝の気持ちを込めて✨✨ おトクで美味しいランチのお知…

屋久島丼紀行第15回 丼で寂しさを乗り越えよう

拝啓 「すんません『武田館 キッチンハウス』はどこですか?」と聞かれても、古くから住んでいる島の人ほど「それどこや?」となるかも。 安房でたぶん一番大きな土産物屋「武田産業」さんの横手に2年ほど前建てられたキッチンハウス。向かって左手が『なつ…

屋久島丼紀行第14回 ハロウィンの夜は丼とともに

拝啓 今日も小雨そぼ降る屋久島麦生でしたが、六角堂では2時から「こどもパステルクラブ」(http://color50.wix.com/yakushima#!about2/c1zb0)が催され、4時過ぎからは臨時の「ヨガ教室」(http://ameblo.jp/yakushimaspiritual-life/)も開催。 和やかな気分の…

屋久島丼紀行第13回-無理言って秋の丼セット

拝啓 六角堂から島の海を見渡せば、もう秋の空。 あちこちの無人市には薩摩芋やら里芋やらに交じってドラゴンフルーツなども並んでいますが、やはり島のキノコを見かけることはありません。それでも車で5分ほどの原集落にある『ノマドカフェ』(http://nomad…