拝啓 本州ならばしっとりとした菜種梅雨も、島では一雨ごとに萌え上がる緑の波に溺れてしまいそう。 日暮れて街路灯に浮かび上がる若葉の群れからは、むせかえるほど精気に満ちた命の息が溢れ出し、枯れ掛けた身を圧倒します。 麦生(むぎお)の沖合には夜更け…
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